この記事のココがポイント
アセンションするために、わざわざ宇宙と繋がる必要はない
アセンションは宇宙と繋がることが大事なの?
アセンションは宇宙意識と潜在意識との繋がりが重要だとネット上でアセンションは宇宙意識と潜在意識との繋がりが重要だとチャネラーヒラーの間で語られています。
アセンションは高次元との繋がりで起こり、インスピレーションを得られ、自分の望みをかなえ続けることが出来ると考えられています。
一般的なアセンションとは次のようなものです。
アセンションをするためには
アセンションをするためには、宇宙と繋がり、宇宙意識を持ってハイヤーセルフと繋がることであるとしています。
宇宙との繋がりを感じること
自分の潜在意識は宇宙の中の一部であり、すべては宇宙と繋がりがあることを感じられるようになること。
宇宙意識に合わせること
自分の波動の周波数を、宇宙意識と合わせること。
ハイヤーセルフと繋がること
宇宙意識であるハイヤーセルフと繋がり、叶えたい願望を実現化すること。
そしてアセンションを行うには瞑想をして、宇宙から流れるエネルギーを、チャクラを通して受け取るのだとするのです。
しかし本当に、宇宙と繋がらないとアセンションはできないのでしょうか?
アセンションは宇宙と繋がらないとできないのか?
アセンションとか高次元の存在であるとか、ハイヤーセルフとかいろいろ言い方はあるようですが、要するに「神」とコンタクトをして神との繋がりを持てば、自分の願望を実現することが出来ると言う、アセンションを提唱する方々の説なのです。
このことは神社に行って、お賽銭を上げて、絵馬に願い事を書いて神社に飾り、自分の願望を叶えることが出来るという神社参りと同じことではないでしょうか。
今は、宇宙時代ということで、古代宇宙飛行士説での外惑星の存在や、多次元の高次元の存在を「神」の代わりに定義することが多いようです。
実は人間は、神とのコンタクトというものは昔からありました。
昔は、伝統というものがあって、様々な季節での祭りや儀式の中で「神」の存在を意識し「神」とのコンタクトを取ってきました。
そして「神」を恐れ、「神」に対して畏敬の念を示してきました。
宇宙時代の到来
しかし、現代の科学技術の進歩により火星に火星探査機 キュリオシティ を送り、様々な画像がリアルタイムで地球に送られ宇宙が感じられることが出来るような時代になりました。
まさに宇宙時代になって来ているのです。
この宇宙時代の現代にて人間は、神を恐れることがなくなってしまったのです。
人間は神を恐れなくなった代わりに、それをアセンションビジネスといったようなものに変え、精神的に発達段階にある人々を洗脳させてビジネスに転化してしまっている、という状況になっているのです。
そもそも、精神的に発達段階にある人々は、自分の願望実現欲求が高く、アセンションビジネスの甘い誘惑に乗りやすいのです。
精神的に発達段階にある人々は現実逃避願望があり、早く現実を逃避したいと思っているので、アセンションビジネスにおける、ヒーラーやチャネラーの餌食になりやすいのです。
この宇宙にまで拡大された世界を人間が意識し始めたことにより、「宇宙意識」とかという言葉にして、昔からあった伝統における「神」の意識の代替えとしているのです。
「宇宙意識」とは「高次元の存在」や「ハイヤーセルフ」の意識ですが、要するの昔からある「神」という概念における神意識なのです。
アセンションを主張している方々は「宇宙意識と繋がる」と口々に言います。
古代からの「神」
しかし、わたしたち人類は実は古代から神と接触してきました。
イエスキリスト、ブッタ、聖徳太子といった偉大な人物たちは、実は宇宙や多次元の世界からの使者だったからです。
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人間は古代宇宙飛行士説によれば、アヌンナキよってDNAレベルから改造された、いわば改造人間だとしています。
この考え方からすれば、人間自体が「高次元の存在」の子すなわち「神」の子なのです。
宇宙意識などという前に人間は神と繋がっているのです。
最も確かなもの、それは人間の「良心」と呼ばれるものです。
この良心というものを考えれば別に「宇宙意識」とかを考えなくてもアセンションは誰でもすぐにでもできるのです。
人間の内部にある「神」
アセンションは宇宙と繋がらなけらばならないというのは、アセンションビジネス側の言い分であ知、洗脳するための言葉の道具に過ぎないのです。
アセンションビジネスは、大昔からありました。
それは、あるカリスマ性を持った人間が、わたしは神であるとして人々を洗脳し、ある利益を得ると言った新興宗教による詐欺です。
最近ではオウム真理教がそういったたぐいのものです。
私たちは、自分自身の中に神を潜めている以上、もうアセンションビジネスに騙されはしないのです。
別に宇宙と繋がらなくても、人間は内部に「良心」というものがあり、この良心の声を聴くことによって「神」と繋がることが出来るのです。
最も確かなものは良心である
人間にはもともと「良心」いうものがあります。
フランクルは、
・・・良心は超越の声であり、その限りにおいてそれ自体超越的なのである。非宗教的な人間とは、この良心の超越ということを認めることのできない人のことにほかならない。
知られざる神 フランクル著作集 第七巻 p66
と言っており、良心は超越者である神の声なのである。
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宗教的でない人間は良心の声に耳を傾けようとはしないのです。
私たちは、良心の声を聴かなければなりません。
このことが本当のアセンションへの道であり、精神的次元上昇への道に繋がるのです。
しかし、このアセンションとという言葉は、アセンションビジネスをするための合言葉のようになってしまっており、もっと原点に返らなければならないと思うのです。
宇宙と繋がらなくてもアセンションはできる
人は、昔から、神を崇め奉っていたのであり、神と毎日繋がっていました。
今更、高次元の存在と繋がる必要はないのです。
人間は自分の精神の中に神がいるのですから無理やり瞑想して神と繋がる必要はないのです。
もっとも確かなものは「良心」でしょう。
良心は人間が決断するために必要な審判員なのです。
実存哲学者であるヤスパースは、人間は神の前で「決断する存在」であるとしました。
次の瞬間に自分が、どうなるかを常に決断している存在なのです。
決断には神の前での責任が問われます。
人間は神の前での自由と責任において、自分の良心と対話をして自分の決断の指標としなければならないのです。
宇宙意識であるハイヤーセルフと繋がり、叶えたい願望を実現化するというのは、アセンションビジネスの奥の手
アセンションビジネスは宇宙意識と潜在意識との繋がりで、インスピレーションを得られ、自分の望みをかなえ続けることが出来るということを洗脳します。
瞑想をすることや、スピリチュアルヒーリングをすれば自分の望みをかなえ続けることが出来ると思わせて、クライアントを洗脳するための手段とするのです。
生きているだけで奇跡
私たちは、だいたい、この地球に生きていると言うだけで奇跡的なことであると言うのに、一体何が不満があるのでしょうか?
自分のジェット機を持ちたいとか、火星でも行きたいというのでしょうか?
生きてこの世に存在していること自体が幸せであると思って生きることが重要なのです。
これが神に対する、無条件雄意味への無条件の信仰なのです。
意識を宇宙意識や粒子の波動の意識に還元することは人間にとって正しい道ではない
人間の意識を宇宙意識や粒子の波動意識に還元することは、ニヒリズムの極致です。
そんな宇宙意識や粒子の波動意識といった、非現実に私たちは騙されはしないのです。
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そもそも、宇宙意識や粒子の波動意識による次元上昇によって、まるで天国で光に包まれているような甘い世界に存在したいのですか?
M78星雲のウルトラマンのふるさとである光の国に生きたいとでもいうのでしょうか?
もし本当にそんな場所があって、そこで一万年も生きられるとしたら、あなた満足するのでしょうか?
要するに「宇宙意識」という甘い言葉に乗せられて現実逃避したい、精神性が不十分な人間はアセンションビジネスという誘惑によって罠にはまってしまうことになるのです。
アセンションビジネスは、精神性が不十分な人間が行き着く場所となってしまうのです。
人間は確かに、現実逃避をするものです。
わたしたちは、現実から目をそらしてもなんの意味もありません。
精神的怠惰や精神的倦怠に陥る罠なのです。
宇宙意識とか、粒子の波動意識とかに、いかにも天国のような甘い蜜のあるものに人間の意識が還元されると、生きることが楽になったような気がして現実から離れた気分になって、自分がいかにも「神」になったのような気分になれるので、光の世界だとか高次元の世界だとかに固執してしまうのです。
生きていくことは苦難を乗り越えていくこと
人間は、死ななければならず、戦わなければならず、罪を犯すことことから免れないと、ヤスパースが「限界状況」を説いています。
これらの「限界状況」どうしても避けて通れないけれども、これらをしっかりと引き受けることが重要なのです。
人間は誰でも独自的であり一回的な存在です、この地球上で生きていると言うだけで、奇跡なのです。
これは実に幸せであることではないでしょうか?
人間は、宿命論や運命論や決定論に陥ることなく、自由な意思と決断を持って、人間が本来備わっている、精神の反抗力によって、葛藤や苦悩とまともに対峙しながら、わたしの人生を切り開いていくことが本当のアセンションであり、精神的次元の上昇への道なのです。
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