フランクル

エルフと人間

2024/11/26

人間の寿命は100年余り、それに比べてエルフは1000年以上生きるといわれます。

寿命は長ければいいのでしょうか?

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心理学

AIに精神学の構築方法を聴いてみた

2024/11/27

「心理学」に継ぐ「精神学」の構築をAIに聴いてみた。

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心理学

心理学における三つの勢力

2024/11/13

心理学の歴史において三大勢力ということが良く言われます。

この三という言葉が心理学に関するキーワードとなっています。

少し整理しましょう。

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心理療法

心理療法は技法が優先するのか

2024/10/27

心理療法は技法ではなく人間関係が問題です。

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フランクル 実存哲学

実存分析とフランクルのロゴセラピー

2024/10/22

フランクルのロゴセラピーは実存哲学が基礎です。

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伝統

伝統の崩壊

2024/3/18

伝統は崩壊するものです。
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スピリチュアル

臨死体験と精神について

2023/10/9

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精神的次元上昇への道

宇宙と人間の精神性

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宇宙の中で人間はどう生きなければならないのでしょうか?

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精神的次元上昇への道

「精神的次元上昇への道」を歩む目的

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人生哲学 自己超越

人間の存在意味

2024/7/27

「人間存在の意味を探求すること」が「精神的次元上昇への道」となるのです。

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心理学

心理学における三つの勢力

2024年11月8日

ココがポイント

心理学の歴史において三大勢力ということが良く言われます。

この三という言葉が心理学に関するキーワードとなっています。

少し整理しましょう。

心理学における様々な勢力

心理学の歴史においては様々な研究があり、様々な派閥があります。

心理学においては三という数字がキーワードになります。

心理学の研究分類においては五つの分類があり、さらに三つに枝分かれされています。

このことが心理学の歴史を辿るにあたり少し混乱が生ずる場合があります。

たとえば、

  • 心理学の三大潮流
  • 心理学の第三勢力
  • 心理学の三大巨匠(頭)
  • 心理療法のウイーン三大学派
  • 現代の三大心理療法

このようni 五つの分類があり、それぞれ三つの勢力があり、整理して理解し考察する必要があります。

関連記事・・・心理学の系譜とフランクルの位置

心理学における5つの分類

5つの分類にはそれぞれ、考え方、捉え方、人物による違いがあります。

それぞれ整理してみましょう。

1.心理学の三大潮流

心理学はドイツの生理学者ヴィルヘルム・マクシミリアン・ヴントが実験心理学を提唱し、意識は物質のようにいくつかの要素で構成されていると考え、内観法による意識の分解とその要素の結合様式を解明しようとして、心理学を科学としての位置づけをしました。

このブントが初めて人間の心理を形而上学的な哲学から科学的心理学という科学を登場させました。

ヴントは、人間の心理の内部的な観察「内観法」によって意識を観察し分析して、意識の要素とその構成様式を解明しようとしました。

心理学の三大潮流はこのブントの要素主義や内観法などが批判されのちに三大潮流が誕生します。

精神分析学

20世紀、まずジークムント・フロイトによる精神分析が登場します。

フロイトは、人間は「意識」ではなく「無意識」が重要であり意識と無意識との間には「自我」というものがあり、自我が意識と無意識の調整機能を果たしているとしたのです。

フロイトは、この無意識の意識化が心理療法にとって重要だとしました。

行動主義心理学

アメリカのジョン・ワトソンは、ヴントの内観法は外部からの観察がないので、内観法をする試験者の恣意性が入ってしまうことを批判しました。

ワトソンは、パブロフの犬(レスポンデント条件付け)と同じように乳児(アルバート坊や)にネズミを見せて、背後で金属棒を金づちで叩き大きな音を出すのを繰り返すと、ネズミを見ただけで泣き出すようになる「アルバート坊やの実験」を行いました。

ワトソンは人間の行動を主に着目したのです。

ゲシュタルト心理学

ドイツのマックス・ヴェルトハイマーは、ヴントの要素主義を批判し、人間の心理は要素に分解することはできず、その全体性や構造を重要視しました。

電光掲示板はそれぞれの電光点はただ点滅しているだけなのに、全体でみると動いているように見えるという、仮現運動や恒常性などの「知覚」を研究対象としました。

知覚をヴントンのように、要素主義で捉えることを批判し、ゲシュタルト(形態、全体)を捉えなければならないとしました。

同じく、ドイツのクルト・レヴィンは「場の理論」(グループ全体)を提唱しました。

同じく、ドイツのヴォルフガング・ケーラーはアフリカの類人猿(チンパンジーの実験)の研究をし、「洞察学習」を提唱しました。

このようにブントの批判から心理学の三大潮流が登場したのです。

心理学の三大勢力

上記の心理学の3大潮流から生まれた精神分析学と行動主義心理学は、1960年代には心理学の2大勢力となってきます。

そして、アメリカのアブラハム・マスローが自分の心理学である人間性心理学を心理学の第三勢力と命名しました。

人間がフロイトが言っているように、人間の意識は無意識に支配されているとする精神分析や、人間の意識は外的環境によって支配されているとする行動主義に対して、人間は自由意思のもつ主体的な存在として捉え、人間の人間性が重要だとする立場がマスローの人間性心理学です。

マスローは、精神分析が心理学の第一勢力で、行動主義心理学が第二勢力で、第三勢力が人間性心理学であるとしたのです。

関連記事・・・フランクルによる人間性心理学への批判

トランスパーソナル心理学

心理学の第四の勢力とされるトランスパーソナル心理学は人間性心理学を発展させたものです。

トランスパーソナル心理学はアメリカで誕生した新しい心理学の分野となります。

トランス(超える)パーソナル(個人的)は、個人を超えたもの、つまり自己超越的な経験や体験を重視した心理学なのです。

宗教的、スピリチュアル的な物を重視する心理学と言えます。

現代ではマインドフルネスのような瞑想による自己意識の強化によるストレスの軽減や能力の向上ということが行われています。

しかし、逆にこのトランスパーソナル心理学はスピリチュアルビジネスの中に深く入り込み、その温床となる危険性があります。

 

心理学の三大巨匠

フロイト、ユング、アドラーの三名は、現代心理学の基礎を築いた三大巨匠(巨頭と呼ぶ場合もあります。)で、現代心理学において、なくてなならない重要な人物となっています。

ジークムント・フロイト

フロイトはの精神分析学は現代心理学において多大な影響を及ぼしました。

フロイトは人間を無意識の性的リビドーによって駆り立てられる存在だとしました。

そして、人間の意識は無意識によって支配されており、無意識を自我によって、意識化しなければならないとしました。

現在でもエーリッヒ・フロムが新フロイト学派として、精神分析学を継承している学派がいます。

フロムは、フロイトの人間の生物学的、自然科学的な人間の見方だけではなく、対人関係やもっと社会学的な面を含めて考察すべきだとしています。

カール・グスタフ・ユング

ユングはフロイトの弟子でした。

実はフロイトの弟子からフロイトを批判し、多くの心理学者が袂を分けたのです。

ユングはフロイトの無意識論を個人的無意識と普遍的無意識に分けました。

個人的無意識

・各個人が持つ無意識のことで、個人の経験や記憶、抑圧された感情など

普遍的無意識(集合的無意識)

・普遍的無意識は集合的無意識とも呼ばれ、人類全体に共通する普遍的なイメージや経験

 集合的無意識の中には「元型」と呼ばれる普遍的なイメージやシンボルが存在し、これらは英雄、母、影、自己などの形で現れ、夢や神話、宗教に反映されます。

アルフレット・アドラー

アドラーもフロイトの弟子でした。

意識と無意識はフロイトの言うように分けることはできないと批判しました。(二元論から全体論へ)

アドラーは自分の心理学を個人心理学と呼びました。今ではアドラー心理学と呼ばれています。

アドラーは個人を「これ以上分割することはできない存在」であるとしました。

個人心理学の基本となる概念
  • 個人の主体性・・・人生は自分で決められる
  • 全体論・・・人間はこれ以上分割できない存在である
  • 目的論・・・人間の行動は目的があり、目的を実現するために行動する
  • 認知論・・・人間はそれぞれ価値観があり、状況に対する感覚はそれぞれ異なる
  • 対人関係論・・・人間の悩みはすべて対人関係である
劣等感

人間は自分は他人より劣っている存在で、他の人に役に立たない存在であるという感覚を「劣等感」と名付けました。

この劣等感に囚われるている状態を劣等コンプレックスと呼びます。

共同体感情

アドラーは共同体の中で、ありのままの自分自身を受け入れ(自己受容)、他者を信頼して仲間であるということを意識し(他者信頼)、他人に貢献することを考え(他者貢献)ることが重要であるとします。

アドラーは共同体の中で困難に立ち向かい、困難を乗り越えることを目指しますっが、これには「勇気」が必要です。

アドラー心理学では「勇気づけ」が劣等感コンプレックスを解消するのに重要であると考えます。

関連記事・・・アドラー心理学(個人心理学)とロゴセラピー(実存分析)

オーストリアにおいて偉大なフロイトやアドラーのほかにもう一人、第四の巨匠がいます。

第四の巨匠それは「ロゴセラピー」を提唱したビクトル・フランクルです。

関連記事・・・フランクルのロゴセラピーフランクルのロゴセラピーと森田療法

フランクルもまたフロイトの弟子であり、のちにフロイトから袂を分かったのです。

心理療法のウイーン三大学派

オーストリアのウイーンでは心理療法の世界ではジークムント・フロイトの精神分析が有名です。

フロイトには様々な弟子がいました。のちに弟子は袂を分かちました。

アドラーもフランクルもフロイトの弟子でした。

現代の三大心理療法

現代の心理療法は主に三つの心理療法が取り入れられています。

精神分析的療法

ジークムント・フロイトが創始者です。

心的エネルギーの力動的洞察によって、人間の無意識への抑圧された感情を、カウンセリングによって自由連想させ、意識化していく心理療法です。

認知行動療法

アメリカの精神科医のアーロン・ベックが考案した、認知療法と行動療法を合わせた、物事の考え方と行動に働きかけてカウンセリングを行い、ストレス等の問題を解決しようとする心理療法です。

認知、要するに物事の捉え方や受け取り方をクライアントに認識させ、どこが現実と偏っているのかを意識させて修正し、行動に変化をもたらすことで、以前不安や恐怖を感じていた場面や事柄でのストレス軽減を目指します。

人間性心理学的心理療法

アメリカの臨床心理学者であるカール・ロジャーズの提唱した心理療法に、来談者中心療法というものがあります。

カール・ロジャーズは人間性心理学の学派に属しています。

ロジャーズはクライエントの思考をカウンセラーが共感的理解をするために、積極的傾聴法という手法をとります。

この積極的傾聴法によって、カウンセラーとクライアントとの人間関係を信頼感のあるものにして、治療へと繋げるものです。

ロジャーズはその外にもエンカウンター・グループという集団心理療法を開発しました。

関連記事・・・フランクルによる人間性心理学への批判心理療法は技法が優先するのか

現代では他にも様々な心理療法の技法があります。

この3つの心理療法は現代の代表的な心理療法です。

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