フランクル

エルフと人間

2024/11/26

人間の寿命は100年余り、それに比べてエルフは1000年以上生きるといわれます。

寿命は長ければいいのでしょうか?

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心理学

AIに精神学の構築方法を聴いてみた

2024/11/27

「心理学」に継ぐ「精神学」の構築をAIに聴いてみた。

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心理学

心理学における三つの勢力

2024/11/13

心理学の歴史において三大勢力ということが良く言われます。

この三という言葉が心理学に関するキーワードとなっています。

少し整理しましょう。

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心理療法

心理療法は技法が優先するのか

2024/10/27

心理療法は技法ではなく人間関係が問題です。

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フランクル 実存哲学

実存分析とフランクルのロゴセラピー

2024/10/22

フランクルのロゴセラピーは実存哲学が基礎です。

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伝統

伝統の崩壊

2024/3/18

伝統は崩壊するものです。
しかし、本当の伝統は心の中にあります。

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スピリチュアル

臨死体験と精神について

2023/10/9

精神は対外離脱をした幽体と同じであり、やがてアカシックレコードに吸収されていくのでしょう。

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精神的次元上昇への道

宇宙と人間の精神性

2023/10/7

宇宙の中で人間はどう生きなければならないのでしょうか?

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精神的次元上昇への道

「精神的次元上昇への道」を歩む目的

2023/1/8

「精神的次元上昇への道」の目的とは自分自身が変わることです。

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人生哲学 自己超越

人間の存在意味

2024/7/27

「人間存在の意味を探求すること」が「精神的次元上昇への道」となるのです。

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人生哲学 自己超越

人間の存在意味

2022年12月13日

ココがポイント

「人間存在の意味を探求すること」が「精神的次元上昇への道」となるのです。

人間の存在意味とは?

人間存在には寿命と言う制限があります。

古代の宇宙飛行士達は人間を造るときに、せいぜい長くても100年余りしか生きることができないようにして造り出しました。

(このブログにおいては、古代宇宙飛行士説を擁護しており人間は、古代の宇宙飛行士達が人間を造ったと見なしています。)

関連記事・・・宇宙とアセンション高次元の存在と神

古代の宇宙飛行士達は、なぜ人間に寿命を100年余りしか生きることができないようにしたのでしょうか?

人間には煩悩と言うものがあり、仏教において煩悩には108種類あると言われています。

古代宇宙飛行士たちは、人間にこの108種類の煩悩を取り除き、「無の境地」に達するまで修行させるために作ったのです。

人間はもともと精神性が高くないように作られています。

古代宇宙飛行士たちは、わざわざ人間にこの108種類の煩悩を与えて、100年余りの期間を、修行させるために高い精神性を与えなかったのだと思われます。

人間に敢えて試練を与えて「無の境地」にまで達するまで、精神性を段階的に上げていけるように作ったのでしょう。

人間が無の境地になるためにはまず精神的な次元を上昇させなければなりません。

すなわち「精神的次元上昇への道」へ誘導しなけらばならないのです。

人間はこの短い寿命の中で「精神的次元上昇への道」を歩むことが人間存在の本来の意味なのです。

この短い寿命の有限性の中に、人間存在の責任性が問われるのです。

フランクルは、人間は唯一無二であり他の誰も繰り返すことはできないとしています。

人間の有限性

人間は、誰も自分と同じ人生を歩むことはできません。

人間は唯一無二な存在なのです。

人間は有限であるからこそ、その短い人生の中で最善を尽くさなければならないのです。

フランクルは2000年前の偉大な賢者であるヒレルの言葉を使って次のように言っています。

「もし私がそれをなさないならば、だれがそれをなすだろう。もし私がたった今それをなさなかったら、いつそれをなすべきであろうか。しかし、もし私が私自身のためにだけそれをなすのだとしたら、私とは何であろうか」

もし私がそれをなさないならば―――このことばは私には、私自身の独自性を指しているように思われる。もし私がたった今それをなさなかったら―――このことばは、意味を充足すべき機会を私に与えているが、過ぎ去りつつある瞬間の独自性を指している。もし私が私自身のためにそれだけをなすのだとしたら―――このことばにこめられていることは、人間存在の自己超越性以外の何ものでもない。もし私が私自身のためだけにそれをなすのだとしたら、私とは何であろうか―――この問いにだけは答えを必要とする。とにかく、真の人間存在ではない。といいうのは、人間は自らを超越すること、それ自身以外の何かを求めて手をさしのべているというのが、人間存在の特徴的構成要素なのである。アウグスティヌスのことばにおきかえれば、人間の心は、もし人生の中に意味と目的を発見し、それを充足しなけらば、平安がないのである。

意味への意志 V・Eフランクル ブレーン出版 p66

「我がなさねば、誰がそれをなすのか。今まさに我がなさねば、いつそれをなすべきか。だが、我のためだけにするとするならば、我はいったい何であろうか。」

我がなさねば―――この言葉は自分自身の唯一性を表しているように私には思えます。今まさに我がなさねば―――この言葉は意味を充足する機会を与えてくれる、過ぎゆく時の唯一性を表しているように思えます。そして、我のためだけになすとするならば―――この言葉に込められているのは、まさに人間存在の自己超越性以外の何ものでもありません。我のためだけになすとするならば、我はいったいなんであろうか―――この問には答えがひつようです。すなわち、いかなる場合でも真の人間ではない、と言えます。自らを超越し、自分以外の何かに手を差し伸べようとするのが人に特有の構成要素なのです。アウグスティヌスの言葉を借りれば、人生の意味と目的を見つけ、それらの充足なくして、人の心は安らぎを得ないのです。

絶望から希望を導くために V・Eフランクル 春土社 p93(意味への意志 V・Eフランクル ブレーン出版増補版)

上記の二つの文章の内容は同じですが、ドイツ語を日本語にしているので翻訳者の恣意性が入っているのでこのように違った文章になっています。この文章を少し詳しく分析してみたいと思います。

「もし私がそれをなさないならば、だれがそれをなすだろう。」

賢人ヒレルの言葉の中で「もし私がそれをなさないならば、だれがそれをなすだろう。」と言う言葉は、人間独自の「今しなければならない事柄」を意味しています。人間はその人しかできない「今するべき事柄」と言うものがあるのです。

今するべき事柄と言うのは有限の命の中で、人間独自に与えられた唯一のなさねばならない事柄なのです。

その内容は、日によっても違うし、時間と場所によっても違ってきます。人間は、そのなさねばならない、今するべきことを自分の「良心」によって探さなければならないのです。

以前このブログの中で、良心は意味発見の感覚器官だと言う事を述べました。

関連記事・・・意味への意志

人間は今しなければばならない事柄をまず、良心によって発見しなければならないのです。

人間は、人間の「意味を発見する感覚器官」である「良心」によって今するべき事柄を発見しなければならないのです。

「もし私がたった今それをなさなかったら、いつそれをなすべきであろうか。」

「もし私がたった今それをなさなかったら、いつそれをなすべきであろうか。」と言う言葉は、人間の有限性をあらわしています。

人間は今しなければばならない事柄を良心によって発見するために、寿命を古代宇宙飛行士達は100年余りに制限したのです。

これがもし、200年も1000年も生き続けることができたとすると、人間は今しなければならないことをする必要がなくなってしまうのです。

これが精神性がまだ十分に発達していない、ハイデッガーの言う、ダス・マン(世人)の取る行動パターンなのです。

人間は有限であるので100年余りの短い人生を、責任をもって生き抜かなければならないのです。

これが精神的次元の上昇への道に繋がるのです。

ここにフランクルが言っている「人間の責任性」の概念が台頭してくるのです。

人間は人生において責任をもって人生の意味を発見しなければなりません

「もし私が私自身のためにだけそれをなすのだとしたら、私とは何であろうか」

「もし私が私自身のためだけにそれをなすのだとしたら、私とは何であろうか」

と言う言葉の中には、人間は自分のためではなく自分ではない何かのために、何かをしなければならない、というメッセージが込められています。

フランクルは自分自身のためだけに行うのであれば、それは真の人間存在ではないと言っています。

そして、ここにフランクルの言う、人間の自己超越性の意味があります。

人間は、フランクルは自己超越によって生きていると言っています。

人間は自分自身のために生きるのではなく、自分を超えたもののために生きるというのが本来の人間存在なのです。

自分自身を超えた何か、あるいは、誰か、究極的には「神」のために身を犠牲にして、身を捧げることによって本来の人間、つまり理想的な存在に成っていくのです。

人間は自分のためでなく、自分以外の何かや誰かを志向して、それのために生きることが人間存在の意味なのです。

これが精神的次元上昇への道に繋がるのです。

問われたものとしての人間存在

人間はよく「私の人生は一体何の意味があるのだろう?」と疑問を持つことがしばしばあります。

人間は本来、自分自身以外のものを志向して生きています。

人間が「私の人生は一体何の意味があるのだろう?」と思ったときは、それは病気なのです。

人間が自分のことを考えている時は「身体」か「心理」に何らか病気がある時であると言う事が言えます。

人間が「私の人生は一体何の意味があるのだろう?」と思った瞬間に身体的、心理的な病に罹っています。

そもそも人間が自分自身の人生を問う、と言う事自体が間違っているのです。

人間の人生の意味を「問うもの」ではなく、「問われたもの」としての人間存在として、「人間の存在意味」を考察しなければならないのです。

フランクルは次のように言っています。

―――それは、人生そのものの意味への問いは無意味である、ということある。なぜなら、もしその問いが漫然と人生「というもの一般」を指し、具体的な「各々の私の」実存を指していないならば、誤って立てられているからである。われわれが、世界体験の本来的構造に立ちもどり、それを深く熟考しようとするならば、人生の意味への問いにある種のコペルニクス的転回を与えなければならない。すなわち、人生それ自身が人間に問いを立てているのである。人間が問うのではなく、むしろ人間は人生から問われているものであり、人生に答えねばならず、人生に責任を持たねばならないものなのである。そして、人間が与える答えは「具体的な人生の問い」に対する具体的な答えでしかありえない。現存在の責任のうちにその答えは生じ、人間は実存そのものにおいて彼固有の問いに対する答えを「遂行する」のである。

人間とは何何か 実存的精神療法 V・Eフランクル p131

フランクルは、人間は人生に対して、「人生とは何なのか」と問うことは無意味であり、そうではなく逆に人生の方が人間に、「人間の人生とはどういうものなのかを問われている」とコペルニクス的転回をして考えなければならないと言っています。

「人間の人生とはどういうものなのかを問われている」ということは、人間は自らの人生の意味を各個人が、その時その時の、時間や場所、状況において、具体的に発見しなければならない責任があるということに結びついています。

ここで何に対して責任があるのでしょうか?

それはある「何か」、「誰か」、究極的には「神」に対して責任があるのです。

人間は責任を持って人生に対して正しい答えを探さなければならないのです。

これが人間存在の意味なのです。

どうやって人生の意味を探すのか?

人間存在の意味はどのように探すのでしょうか?

前にも述べましたように、人間は「意味発見の感覚器官」である「良心」を常に研ぎ澄まし、この良心との対話によって今行うべき事柄を発見し、人生の意味を発見するのです。

人間は人間の良心が意味を発見するには、精神的な努力が必要です。

それは「愛」です。

「愛」は人間真理を見いだすために必要な「主観的精神的な努力」なのです。

このことは「量子力学とスピリチュアルと愛」という記事の中で述べました。

関連記事・・・意味への意志量子力学とスピリチュアルと愛

人間はこの「主観的精神的な努力」である「愛」によって、「自分の良心」で「人生の意味」を責任を持って発見しなければならないのです。

これが「人間存在の意味」なのです。

この「人間存在の意味」を探求することこそ「精神的次元上昇への道」となるのです。

人間の「意味」は人によってそれぞれ違う

人間の一般的な「人生の意味」と言うのはありません。

人生の意味は、人間一人一人の存在の時間、場所、状況によってそれぞれ違ってきます。

しかしそれぞれ、その人間の、時間、場所、状況での意味はそれぞれ、ただ一つの意味しか存在しません。

そのただ一つの、その時の状況の意味を「愛」によって「自分の良心」によって「その時の状況の意味」を把握しなければならないのです。

人間存在の意味は、人間一人一人の主観的精神的な努力である「愛」によって、自分の「良心」との対話によって、個人個人の人間存在の意味を輝かせて明確にする必要があるのです。

このことが「精神的次元上昇への道」に繋がるのです。

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