ココがポイント
アセンションには外部から受動的に起こる、外部アセンションと、人間の内部の精神的努力による内部アセンションがあります。
アセンションについて
アセンションとはスピリチュアル用語であり、極めてオカルト的な意味において使われている言葉です。
アセンションの定義
アセンションの意味は、上昇とか天昇という意味があり、神秘的なもの、超自然的なものです。
アセンションという言葉はニューエイジ用語であり、1980年代1990年代に一大ムーブメントアメリカで生まれた自己意識運動で生まれました。
アセンションは西洋占星術の思想に基づいています。
アセンションはスピリリュアル系においては、占星術に基づくものです。
うお座の時代から水瓶座の時代に
キリスト誕生から2000年の間、占星術によると、うお座の時代でした。
うお座の時代というのは、支配の時代であり、そのおかげで地球は発展していきました。
頑張れば報われ成長する時代でした。
しかし、占星術でのホロスコープ上の上でグレート・コンジャンクションというイベントが行われました。
星術において木星は「幸運の星」、土星は「試練の星」と言われています。
その対極とも言える2つの星が、2020年12月22日に重なり、20年に1度起こる現象であるグレート・コンジャンクションというイベ
ントが今回、起こったと言われるのです。
スピリチュアルの世界では、極端に言えば、良いことと悪いことが同時に起こってしまうような事態となっているようです。
さらに、今回のグレート・コンジャンクションが重要視される理由は、それが「風」の星座となる水瓶座で起きたからなのだというのです。
グレート・コンジャンクションが起こる前の、
魚座の時代というのは、
『支配と隷属のヒエラルキー時代、曖昧がOKな時代、物質的な時代、男性的な時代』などと言われています。
それに対して、新たな時代の水瓶座は、
『真実が暴かれる時代、公平さが求められる時代、個々が主役の時代、女性的(受容性)な時代』など、
これまでと全く違う時代へと変化していく事になるというのです。
地の時代から風の時代に
スピリチュアルの世界において「水瓶座の時代」に入ったとしていますが、もう一つの時代でもある「風の時代」に突入したとされています。
スピリチュアルで12星座のは、
火のサイン=牡羊座、獅子座、射手座
地のサイン=牡牛座、乙女座、山羊座
風のサイン=双子座、天秤座、水瓶座
水のサイン=蟹座、蠍座、魚座
と4つのエレメントに星座が分かれています。
グレート・コンジャンクションが起こった、2020年12月22日には、
その土星と木星がぴったりと水瓶座で重なりました。
このことから、ホロスコープ上で水瓶座に時代にり、同時に「地の時代」から「風の時代」に突入したことになるのです。
「地の時代」では物質的なことやお金の事が重視されてきたが、「風の時代は」、目に見えないもの、例えば知性や情報等のようなものに価値が移ると言われています。
そして、スピリチュアル系においてこれから200年間ぐらいは、「風の時代」ということで、占星術においてスピリチュアルビジネスができるということになるのです。
スピリチュアル系の人々は、2012年のグレート・コンジャンクションが起きる時に、アセンションが起こると言っていました。
しかし、実際にアセンションを感じた人はどれくらいいるのでしょうか
スピリチュアル系の方々は、3次元にいる人間は周波数が違うので、アセンションしたことに気付かないだけであって、次元上昇した人間
にはその波動が感じられて、4次元や5次元空間を感じることができるとしているのです。
アセンションをしたと言っているスピリチュアル系の方々は、何か上から目線で、私はアセンションしたから権威性があるような口ぶりを見せています。
しかし、人間の精神的次元は元々人間の個人個人の身体的心理的次元とは別の次元にいるので、いまさらアセンションとか言って次元が上昇したと言っても、何ら驚くにはあたらないのです。
過去の歴史において、精神的次元上昇していった人々は、何億人いるのか計り知れないのです。
なぜなら、すべての人間は精神的な存在であり、精神的次元上昇への道を歩んでいるからなのです。
スピリチュアル系の方々は、オカルト的、超神秘的な空想的な考え方だけに、何とでも言うことができるのです。
人間の真実は、実は個人の実存的で精神的な次元の中で、繰り広げられる事柄なのです。
関連記事・・・高次元の存在と神
スピリチュアル系の方々の言い分
2012年という年は、スピリチュアルやニューエイジの世界で、「2012年問題」と言われていたものです。
3次元の物質世界から4次元、5次元と精神世界への次元上昇が行われるというのです。
2012年から地球は、みずがめ座の時代そして、「風の時代」に入り、解放の時代になるそうです。
水瓶座の名の通り「水を運ぶ人」は、富やチャンスを公平に分配するという役割を持っています。
つまり、全体に対する自分の役割を担う中で、自由な考え方が許されるような社会が、水がめ座の時代の社会なのです。
水がめ座の時代には、ルールが規定されているのではなく、自発的に自分の役割を見つけ、自由に動く中で秩序が生まれるという考え方が支流を占めます。
その秩序が守られている限りは他人にも自分にも寛容となるのです。
そんな時代がみずがめ座の時代なのです。
スピリチュアルでは、うお座の時代から、みずがめ座の時代へ地球が移行することをアセンションと言っています。
みずがめ座の時代へ、地球が次元上昇をしてアセンションするというのです。
地球のアセンションについていける人といけない人がいる
地球が高次元へ移行するとともに人類が高次元へ行ける人と、いけない人がいると言われています。
スピリチュアルにおいて、重大な問題に突き当たります。
スピリチュアル系の方々が言っているアセンションは、受動的な外部アセンションのために問題が生じます。
地球のアセンションについていける人、といけない人がいるという超神秘的な問題が生じてしまいます。
スピリチュアル系の方々はこのことを利用して、様々なビジネスを行うことになります。
個人や集団でのヒーリングやチャネリングで、次元上昇の波に乗れるように指導するのです。
話し上手なスピリチュアル系の方々にとっては、絶好のビジネスチャンスではないでしょうか。
ワンネスは還元主義
スピリチュアルでは「ワンネス」という考え方があります。
ワンネス
ワンネスとは、宇宙の意識、神の意識なのです。
宇宙は波動エネルギーでできています。
いろいろな形で存在しているのは、振動数の違いだけです。
本質は波動という一つのものでしかありません。
宇宙の意識上では人間はみな違いはないのです。
現代では、量子力学の粒子と波動の二重性という事実を使って、人間の魂論にまで発展しています。
関連記事・・・量子力学とスピリチュアルと愛、還元主義によるニヒリズム
人間にはそれぞれ個性というものがあります。
個人個人の意識が重要なものなのに神の意識に還元されてしまいます。
個人の意識が神の意識に還元されると、個人個人の世界で感じている喜怒哀楽は誰のものというのではなく。
神のものに還元されてしまいます。
個人の精神的な努力というものはどうでもよくなってしまうのです。
要するに、何もかもが無意味になってしまうのです。
私たちは今ここでという現実の現在に生きているのであり、意味不明な5次元や6次元に住んではいません。
今ここで起こていうことに目を逸らすことは、現実逃避ということになってしまいます。
スピリチュアルの世界では、このワンネス理論で成り立っており、現実逃避以外の何物でもないのです。
現在では、ユングの集合的無意識がワンネス意識を助長しています。
結局は一つの集合的な意識に人間の意識を還元してしまうという考え方に過ぎないのです。
還元主義はどのような還元主義であれ、一面的であることを免れません。
木を見て森を見ないのです。
私たちは、もっと原点に返り、「今ここで」を実存的に生きていかなければならないのです。
外部と内部のアセンション
私は、アセンションには外部アセンションと内部アセンションがあると考えます。
外部アセンション
一般的なアセンションとはこの外部アセンションに該当します。
まず外部アセンションについて解説していきます。
この外部アセンションとはスピリチュアル系に人たちが言っている、人間の外部世界の次元上昇を言います。
外部アセンションは受動的なアセンションです。
人間の外部環境の変化によるアセンションを外部アセンションと言います。
一般的にはこの地中上の3次元的物質の世界から5次元の意識の世界(精神的な世界)へ移行する、というのがアセンションということなのです。
つまり、アセンションするということは、物質の次元から精神世界へ外部の方が移行していく過程を意味するのです。
人間は、三次元である現在の物質世界の重い波動を超越して軽やかなあるがままの自分に戻ることが求められるのです。
アセンションするには、自分の周波数を高めて3次元の世界から5次元の世界に行くことができ、時間と空間を超えた世界に行くことができるとしています。
アセンションということは、2012年マヤ歴が終わって新しい時代を迎えるこの一区切りがアセンションのきっかけであると一般的に考えられているようです。
また、宇宙次元では、太陽系がフォトンベルト(光子帯)に入ることで、電磁波的な影響を地球が受けて人類が進化を遂げアセンションが起きるとしています。
最近では、アセンションのきっかけは、宇宙規模の意識世界の変化が地球に影響されアセンションが行われるといったような、宇宙規模の考え方になってきています。
これには、現代の量子力学における他世界解釈等の理論により、ミクロ的なものから宇宙規模によるマクロ的な高次元説まで登場してきている状況となっているのです。
関連記事・・・宇宙とアセンション、
内部アセンション
ミクロやマクロ的外部環境の影響による受動的な外部アセンションに対して能動的なアセンションがあります。
能動的なアセンションとは、自分の精神的な力によって、自分の精神をより高次元の意識に上昇させてアセンションをしていくという積極的なアセンションなのです。
私が提唱し、このブログの題名にもなっている、「精神的次元の上昇への道」とは、まさに積極的に自分の精神的次元にある「精神の反抗力」(フランクルの言う精神の反抗力)を利用して、精神的次元上昇の道を歩いていくことを内部アセンションと言います。
内部アセンションは、外部からの恩恵や影響を受けたアセンションではなく、よりアクティブに、積極果敢に精神を上昇させていく生き方なのです。
どちらがより人間的か、は読者の判断に任せるとします。
私はアセンションという考え方は、神を恐れなくなり、信じなくなった現代で人間に精神的な次元の上昇をさせることにおいて必要な考え方であると思っており、否定はしません。
しかし、アセンションすることを外部の世界が変わったから、自分も勝手に変わるといった消極的な考え方には同意できません。
外部アセンションでは、アセンションに乗り遅れるな、とかアセンションによる二極化が進んでいるので、アセンションに乗れる人と乗れない人が出てくるとかと言って、アセンションを煽って洗脳し、アセンションビジネスが横行してしまいます。
アセンションとは、いい意味での大きな変化であり、上昇するという意味があります。
そして、これは、魂の世界でいうレベルアップの意味でもあります。
魂のレベルを上げる
人間は、何をしてもマイナスな感情が湧いてくるいった、ネガティブな生き方ではなく、どんな状況の中であっても、積極的自分の精神的な努力によって、ポジティブに自分の状況を開拓していくという心構えをしなければなりません。
いつまでも、次元上昇を待っていても何も始まらないのです。
人間は自ら自身がアセンションを行う存在なのです。
自分自身で精神的な次元を上昇させていきましょう。
ポジティブとは、いつも楽観的に物事をとらえ、「どんな事でもきっといい方向に向かっていくだろう」と思うことや、そんな性格でいることを意味します。
ポジティブという言葉の辞書の意味は「積極的」という言葉になりますので、単純に「前向きで、過ぎてしまったことをくよくよ悩まず、すぐに次の行動に繋げられる人」のことを指す場合もあります。
高次元に行けるいけないではなく、次元上昇するかしないかを「今ここで」、自分の判断で決断していく生き方をするということです。
人間は自分自身の中に「良心」という「神」が一人一人に宿っています。
その神と常に対話し、自分は、次の瞬間に何をするのかの決断をしなければならないのです。
何をするのかは、人間の個人の自由です。
しかし、この自由は勝手気ままではなく、責任を伴った自由でなければなりません。
責任を伴った自由な決断が、あなたの精神的な次元の上昇を後押しするのです。
そして、自分の「魂」のレベルが上がっていくのです。
魂のレベルを上げるためには、精神の反抗力を養うことが必要です。