ココがポイント
あなたの行動は、あなたの勇気と決断に懸かっている。
人間が行動を起こすまでの内部意識の変遷図
下の図に示されたものは、人間がある行動を起こすまでに、内部意識の世界の中で行われている意識の流れの変遷です。
例えば恋愛において、ある好きな人がいて、その人に自分の気持ちを伝えるという行動を取る場合を想定しましょう。
行動を起こす要因
まずある人間がにどうしても自分の気持ちを伝えたい相手がいたとします。
これが行動を起こす要因となります。
モチベーション(やる気)
次に自分の気持ちを伝えたいという「やる気」が起こります。
勇気
次に勇気が必要になります。
決断
次に意識の中で相手に自分の気持ちを伝える決断をします。
行動
実際に行動に移すことになります。
この意識の流れ方は、人によって時間的には様々です。
行動までに時間がかなりかかる人もいれば、すぐ行動に出る人もいます。
物事を決めるときには、慎重派の人、軽率派の人がいるのです。
どちらがいいかは行動してみなければわかりません。
結果を考えると、成功か失敗か、または何も行動を起こさずそのままということも考えられるので、3種類ということになります。
行動を起こす要因
人間が実際に行動を起こすまでには様々な意識の変遷があります。
まず人間が行動を起こす何かの要因というものがあります。
この要因には人それぞれなので十人十色といったところでしょうか?
モチベーション
次に人間のモチベーションというものがあります。
モチベーションつまり、「やる気力」ですね。
このやる気は、
というこのブログ記事でも述べました。
人間のモチベーションは、アトキンソン井夜達成動機理論において、成功か失敗か共に50パーセントの時にマックスになるということでした。
人間は一か八かという時が一番モチベーションが上がるのです。
勇気
次に勇気です。
この「勇気」はデヴィッド・R・ホーキンズ著改訂版「パワーかフォースか」において、生きることに対して、ネガティブかポジティブな影響を与えるを識別できる臨界点であるエネルギー(意識)レベル200の領域なのです。
エネルギー(意識)レベル200から始めてフォースからパワーに切り替わるのです。
つまり、人間のネガティブなエネルギーからポジティブなエネルギーに代わる分岐点であるということです。
この領域から人間のさまざまな能力、探求、達成、忍耐力、決断力という能力が出るレベルなのです。
・・・勇気のレベルでは、人生は面白く挑戦的であり、刺激があるように「勇気」とは、新しいものを試みながら、人生の変化と挑戦に立ち向かう意欲を意味します。このレベルでは、さまざまな能力が与えられるので、人は難問にも対処できるようになり、やってくるチャンスをうまく生かすことができます。
改訂版 パワーかフォースか デヴィッド・R・ホーキンズ著 p120
と述べられており、「勇気」の領域は挑戦的な意識領域といえます。
決断
人間は「勇気」を持つことが出来たら次は、行動することを、「決断」をしなければなりません。
有神論的実存主義者である、カール・ヤスパースは人間を「決断する存在である」としました。
それは、現存在の現象のうちには存在しないが、しかし、存在しうるしかつ存在すべきであり、それゆえ、それが永遠的であるかどうかを時間的に決断する存在である。
この存在は実存としての私自身である。
・・・実存は可能的なものであるがゆえに、選択と決断を通じて、みずからの存在に向かって進むか、それともその存在からそれて無のうちに退くかのいずれかである。
ヤスパース・マルセル 世界の名著75 中央公論社 p49~50
とヤスパースは、人間は自由な選択の世界の中で、自分自身に向かって進むか、退くかを決断する存在であるとしています。
人間は、次の瞬間どうなるかを常に決断しています。
フランクルは、決断は自由であるが、責任ある決断でなければならないと言っています。
関連記事・・・人間の善悪は遺伝と環境で決まるのか?
人間は自由に作られていますが、この自由は勝手気ままなな自由ではありません。
制約された上での自由なのです。
つまり、責任ある決断でなければならないのです。
人間は、自分の決断に対して、責任を待たなければなりません。
それでは、人間は、何に対して責任があるのでしょうか?
それは、究極的には「神」に対して責任があるのです。
このことは何度言っても言い足りません。
それほど人間の決断というものは重要なのです。
一人の人間が決断をして行動を起こした時点から、世界に影響を及ぼすのですから。
しかし、あまり決断するのに、躊躇する必要はありません。
人間は過ちを犯すものです。
私たち人間は、思いは半分のままで、自分のすべての思いを込めることができるのです。(人間のモチベーション)
自分を信じて決断をしましょう。
関連記事・・・コイントスに見る人間のモチベーション
行動
次は最終的な行動です。
人間のは決断した瞬間からその行動が見えてきます。
自分が「良い」と思ったら、ためらわず行動に移しましょう。
行動した結果としての事象
人間が構想した結果どうなるかは、人によって様々です。
問題は、その行動が、自分自身の神である「良心との対話」によって行われた正しい決断によってもたらされたものかどうかなのです。
関連記事・・・フランクルのロゴセラピー
人間は過ちを犯すものです。
しかし、その過ちは教訓となって残り、次の行動の個人的な規範となるのです。
一人の人間の行動が他者の模範となることも実際はあるのです。
例えば、その行動によって、一人の人間を救ったといったような場合です。
自分を信じて行動する
行動によって、生じた事象は悪かったとしても、悔い改めればよいのであり、これが人間なのであり、「精神的次元上昇への道」なのです。
とにかく、何か行動を起こす時には、「勇気」を持って「決断」し、自分を信じて行動することで未来は開けるのです。